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井坂幸太郎作品の中でも指折りの有名作。
高校生レベルの遺伝子知識ですが、それで遊ぶと喜ぶのが日本人。
壮大なテーマとミステリの融合じゃね的なイメージを植えつけられる。

じゃあどうだったか。
はっきり言って微妙。
原作も読んでたから知ってたけど、この作品にはロマンがない。
DNAコドンなどの仕掛けに酔ってしまいそれ以外がおざなりな印象。
もったいない。
慢心ゆえの出来、しかし世間では好評価。
まずいいか。

かなり前に見たから記憶薄いんで点数はつけません。
つけても多分60点代前半の凡作です。
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劇場版は黒歴史です。
見る前から知っていた。
安物AV的な映像。
そこから少々ホラー、スプラッタ臭のするBGM。
ある意味面白い。
趣深い、悪ノリ過ぎる。

以降の記憶がありません。
今年は遊び映画見すぎたかもしれない。
そんなことを思う。
しかし、これも映画業界の一翼を担ってるのは確か。
時代は新世代型のセカチューを求めていた。
それがわかった。

知人(あくまでただの知り合い)が感動した、涙流したと言ってたから最近の感動の対象とは何かということで調査しようと思い手を出した。
等身大の恋を描きたかったんだろう。
華やかさのない日常。
しかし、これは映画。
あくまで映画的な見せ方で地味で幸せな日常を描けなかったのか。
それはやはり今の観客には華美に映ってしまうんだろうか?
そんなこといったら映画ファンとのギャップで何を作ればいいのだろう。
これは明らかに見るほうの責任問題。
エンタメと芸術の狭間で興行収入を生み出さなくてはいけない作り手大変。

点数は61点。
3流自主製作映画、豪華版。
へたくそではない、消費者層が違うだけだ。

困ったことに普通に生きられて幸せって感じが多すぎてイライラ。
日常を幸せと感じるのは、その日常すら手に出来なくなってしまった人たちにとってのみである。
普通の人(普通の意味に悪意はありません)には当たり前であり、それに満足することなくよりよいものを目指す姿勢が人間の生活水準を向上させてきたのではないか?
だから毎日生きてるだけで幸せと感じながら、毎日をすごすことはマイナス要素多いんじゃないかな?
基本的にがっついてない人嫌いだからね。
クレイマー、クレイマー。
ダスティン・ホフマンが天才的。
ヒューマンドラマをやらせたら天下一品。

往々にして夫婦、家族には起こりえる話。
それをテンポ良く、取り上げる部分を間違えずにかいつまんだ。
だから心奪われる。

自分がいて家族がいて、それなりの優先順位がありつつ全てを愛している。
だから面倒なんだと思う。

それは解決して大団円になるものでもない。
だから安易なハッピーエンドでないこの作品がすき。
映画、つまりは物語的ではなく、とある家族の断片を切り取った感じがすき。
つまり、この作品がすき。

とにかく心に響く作品が見たかった。
そしてこの作品はその思いに応えてくれた。
それだけで満足。

点数は69点。
文句なしの名作。
ベンジャミン・バトン 数奇な人生

デヴィット・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演のコンビ。

167分もの長丁場だが、見ることができる映画。
それはアカデミーでも美術、視覚効果、メイクアップで小をとることが出来た映像の完成度がいいから。
よく見せてくれる、そこには感心した。

この映画は悪くない。
大風呂敷を広げた割りに、それに負けない出来栄え。
しかし、個人的に名作ではない。
それは掴みが弱いからである。
けっこうまったりした話だ、それだけに最初から視聴者の心を掴む衝撃。
それが無かった。

そしてもうひとつ。
実際問題の設定。
この話、つまりこの映画で伝えたかったことがここまで奇抜な設定じゃなくても良かったような気がする。
別に破綻しているわけじゃないが、変に大風呂敷広げたがったような気がしてならない。

点数は64点。
尻上がりで面白くなる作品。
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