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悪いことをしたら、罰を受けた方がいい。
悪事に対して制裁を科すことで得られる効果は、

①自分の中で±がチャラになる(現実はそうでは無いが、そういう気持ちになれるという意味)
②他人(被害者含む)をある程度納得させることができる(人により様々だけど)

大きくこの2つがある。

つまり、罰を受けないことは、自分の中でも、他人に対しても「悪いこと」が残り続けてしまう状況である。
これは本当に不健全だ。

真面目な人がたまたま悪いことをしてしまって、それが罰されなければ、ずっと悩み続けるのでは無いだろうか?

こんな内容を取り上げたのが、「ごめんね青春!」である。

宮藤官九郎脚本のコメディだが、本質的には以上のようなテーマに悩まされ続ける主人公が懊悩する物語だ。

結局、謝る(怒られる)タイミングを逸することにより、より長期に及んで悩み続ける。
これは、悪事に対する制裁の総量として一番重いのでは無いだろうか?
忘れることが無い限り、負い目がずっと残り続けるから。

こんなテーマは、テレビドラマのようなものにはパンチが無く向かないように思う。
しかし、それでもなおを取り上げられたということは、宮藤官九郎、若しくは関係者がこのような体験を何かしらのカタチで知っており取り上げたかったのか、または、このような悩みを抱えている人が多くこの世の中にはいると思ったからかいづれかなのかもしれない。

その意味において、このドラマは自分に気づきを与えてくれるものだったし、満島ひかりが出ていたということで幸福な気持ちになれた。

善悪というものは、単純ではないという認識が当たり前の世の中になったのだろう。
少しずつ世の中は、わかりにくいものを受けいれるようになって行くんだな。



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