西尾維新。
今回はかなり面白くなっててびっくりした。

癖のある文章なのは変わりないのに読みやすくなってるし、シナリオも流れるように進み、しっかりと機能している。
そして主人公と零崎をはじめキャラがいい感じに面白い。
自分のあり方をベラベラ喋るやつらばっかりでいい感じです。
若いからなのか、ほんと普通にうまくなってて困るわ。
ついつい読んでしまうじゃない。
コレならメフィスト賞も納得です。

トリックとかは相変わらず仕方の無いものだけど、ミステリーとして新感覚の落とし方は成功していると思います。
作品自体がひねくれてるんだからこんなオチが一番落ち着く。
十分楽しめました。

西尾維新節は好きなんで続きも読むことにします。
ミステリーの深さを知りたくなってきました。
他の大御所作家なども読んでみます。
本だとミステリーって映えますね。

我らが岩手の夢追い人、宮沢賢治の作品です。

人間社会の無常さと自然の素晴らしさを表現させたらこの作家を超えるものはあまりいないと思うんです。
社会と自然に苦しめられて育った作家ですからね。

なんかかなり思想や経歴を知ってると、賢治作品は本人の中身そのままだということを感じれます。
賢治には人間くさい話がいくつもあり共感してしまう。
自分のなりたいものを目指してもなれない苦悩とか好きですよ。

そこで本作品は賢治の中でもトップクラスで好き。
いつ読んでも心に響いてきます。
ジョバンニとカムパネルラの二人に共感し、
銀河鉄道を旅をする過程の出会いに共感し、
遊びの部分が多いから読者がいろいろ思うことが出来る作品です。

美しい世界に浸れる名作だと思います。
記念館にいってこようかしら。
正直5回以上行ってる気がする。

大好評のバチスタの続編です。
いやぁ、今回もいいですね。

今回は白鳥が前出てこないです。
それでも面白い。
かなりのキャラが中心人物で総合芸術ですね。

シナリオもミステリーを解くというより、普通に物語を追っていく感じ。
そのシナリオがいいんです。
うまく展開していく、そして感動のラスト。
なかなか締めがうまいと思います。
この作家にこのキレイさがあるとは思わなかった。
侮れないのかもしれない。
うまいぞ、キャラだけじゃないぞ。

バチスタの意識で読むとかなり印象が違うから戸惑うかもしれない。
しかし、出来はバチスタに劣るというものではありません。
下手するとこっちのほうが好きかも。

インパクトのバチスタ、流れのナイチンゲールでしょうか。
他の作品も気になります。
とりあえずシリーズ第三弾文庫化してけろ。

今回は文学少女シリーズの番外編。
だからか知らないけど、かなりいつもと違います。
同じ作者かどうか疑うレベル。
しかし、いいと思う。
番外編を同じに作る必要は無い。
むしろ遊んでほしい。

それでこんなことを言うのも憚られますが面白くないです。
文章の丁寧さがあんまり感じられないし、シナリオが駄目。
緩急があまりにもない。
そのくせ平均点が異常に低い。

とにかくファン以外にはひつようないですね。
本棚を飾るため要員です。

でもいいもん。
もとから期待してなかったから。
最終章に期待です。

映画化もされ話題の作品です。
森博嗣さんです。
この作家さんの経歴いろいろ見て見ましたがすごいですね。

そして実際に読んでもたわけですが、面白いです。
文章力ハンパ無いっす。
自分の内面に語りかけるような非常に静かで淡々とした話なのに、グイグイ引き込まれていきました。

主人公視点のキャラの見え方が絶妙ですし、主人公の心理描写もいい。
何気に捨てにかかってるタイプの人間をこんなに美しく表せたのは脱帽ですね。
なんかフィルターを通すときれいになるんだよな。
底がこの作品の魅力。

面白かったんで続き読みます。
なんかゲーム化するみたいです。
しかし、ＡＣＥみたいにフライトシュミレータにするのはまちがってると思うんだ、作品の内容的に。
だから良く考えて作ってほしい。
キャラゲー的な商品開発が一番売れるのかもしれないけど、すぐなんか見つけてくるんじゃなくて自分で考えてほしいもんです。
最後だけ愚痴っぽくなってしまった。