恩田陸です。
ノスタルジアの魔術師はさすがです。

内容は20世紀初頭の東北片田舎。
はい、ノスタルジー。
そこに生きる人々のぬくもりと、ファンタジックな内容。
はい、ノスタルジー。

はっきり言ってこの作品微妙。
語り口が丁寧すぎて読みにくいし（日記的な内容だから仕方ないけど）。
あまりにぬるま湯過ぎてだれるし。
というか本にはスリルを求めてしまう自分にはあまりあわないですね。
一回試してみたらわかった。

だけど後で六番目の小夜子くらいは読んでみます。
当分この作家さんを読むことは無いでしょうけど。
　
ミルクたっぷりコーヒー、いやすごく甘いミルクティーが好きならどうぞ。
女性ファン多そうという感じ。
こんな甘いのかぁ。
ノスタルジー。

伊坂幸太郎さんの作品です。
読みやすいです。
教科書どおりとでもいいましょうか、変な癖も無く読みやすい。
そこが売りの作家さんなのかもしれません。

お話は適度に面白い。
言ってしまえばかなり早い段階で先が読めます。
連作短編だけど、どの話もそうだった。
しかし、それで面白くなくなると言うものでもないです。
どっちにしろ安心して読めそうな感じです。

個性的なキャラクターも個性はあるんだけど読み手の視点の距離が遠い感じなのか、少し遠くであばれてるイメージかな。
それがわるいわけでもないですが。

そんな感じなんで全体的な安定感がなかなかです。
解説にオールラウンダーと書いていましたが納得できます。
同じ印象を持ちました。

特に賞を取ってない作品でこれならこの人の有名作品は期待できます。
しかし、嫌に中性的なイメージなんですぐこの作家さんのほかの作品を読むと言うことはなさそう。

重松清さんです。

簡単に言うと半分だけ短編集です。
主人公とか共通していますが、単純にエピソードを並べています。
独立しています。
そんな感じだから読みやすいですね。

心温まる作品を書く作家さんです。
たまに補いたくなる栄養素という感じでしょうか。
結局読んだ後にじわっとあまり来ないです。
いや、この作家さんはレベル高いほうなのは分かりますし、他の作家さんよりはいい。
しかし、泣き系に対して耐性付き捲ってしまってる。
なんか哀しいですわね。

まぁ、年に数回はこういったものも読んでみたくなる。
次回が重松さんの確率は半分以下でしょうね。
それが素直な感想かな。

宮部みゆきさんです。
いやぁ、この作家さんうまいですね。

誇張表現するならば、普通の作家さんより3倍の語彙があって、2倍の文章力がある感じでしょうか。
つまり深いですね、濃密です。
すらすら読み流していけないタイプの本だと思いました。
じっくり読みいってしまいます。
人気作家の実力はすごいですね。

お話としてはジエットコースターみたいな感じじゃないんです。
意外にのっぺり。
日常から、気づけば変なところに入ってる感じ。
しかし、この人が書くとそれが面白いんですよね。

たくさん有名作を残してるし、これからも期待してガンガン読んでいきます。
いやぁ、本気で面白いなぁ。

一応のところ完結です。
今回はまぁまぁでしたね。

文章は巡礼者に似てたけどあっちのほうが面白かった。
狙ったんじゃなくて作家のスタイル自体が変わってきてるのかもしれません。

なんかね。
オールスター登場の大団円展開が気に食わなかった。
無理やり登場の機会作って話膨らまして。
そのくせ元のお話がそれなりだからついてこれない。
どうしたもんでしょうか。

番外編とか出るみたいだけど正直迷いますね。
ちょっと面白くないからな。
６００ページ使ってこれかよって。
二冊も買わされたのに。
コレクター精神で興味が生まれたら読みます。

最高点じゃないから文句を言ってるだけ。
まぁ、そこまで悪くなく最後を迎えてますし、いいとしますか。