スピルバーグですね。
簡単に言うとピノキオのお話です。
それをロボットで表したというだけ。
だからこれはおとぎ話です。
色々なものが入ってるけど簡単に言うとこうなる。
しかし、ロボットに心を持たせるという内容だけにメッセージ性があります。
ロボットが心を持つと言う状況は使い古されてますが、近未来で実現しうる問題です。
正確にはAIが進歩していく過程なんでもう始まってます。
これからの時代は、その人間への再現率が上がっていくだけですからね。
一気に行くのではなく、徐々に浸透していく問題。
それを、この映画では人間の立場から見てあり得そうな状況を再現してます。
ある面ではロボットに愛を注ぎ、またある面では破壊することで人間の優位性を確認する。
そこらへんは面白く表現されてます。
そして後半は完全にファンタジー。
でもラスト部分が長すぎます。
起承転結結結って言っても良いくらいです。
去り際を美しくして機械が機械でしかない程度で終わっても良かったと思います。
でも、スピルバーグでファンタジーだとある程度のハッピーエンドは義務だろうから文句はないっすけどね。
点数は63点。
問題ないですね。
でも、ボクの嗜好ではこのテーマを掘り下げてほしかった。
ファンタジー色が強かったなぁ。
ここから蛇足。
人間がロボットに愛を注ぐのは心が無くて、ある程度自由に扱えるものだからそこに愛着が湧くんだと思うんです。
そして、それに自分の意思に答えて欲しいといった願望が強まり、より良いリアクションを求める。
それがメカに心を持たせたがる人の考え。
しかし、人間の精神を再現できたら、今まで通りに言うことを聞いてくれなくなる部分も生じるということです。
人間に優位性があるからこそ成り立ってる都合のいい関係が破綻してしまいます。
そして、人間の心と同じなら違いは何で出来てるかだけ。
そこにしか人間を見つけられなくなります。
でも、心のあるロボを蔑ろにできない。
人間の複雑な心というやつはロボという別の存在の認識が出来ないと思うんですよ。
だってペットとも違って会話も出来るし見た目も似せれるんですから。
つまりロボは道具であるという立場から愛着を持つというのが良いんではないかね。
きっちり割り切ってさ。
でも、みんな見てみたい未来なんだから仕方ないけどね。
技術者の方が今日も頑張っていらっしゃる。
かなりの完成度は出来ると思うけど、完全なコピーは人間の精神を解明しないと無理なんだから等分無理でしょね。
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