これは凄すぎる。
凄まじい。
シャイロックを擁護してる作品だから、ボクもシャイロック派です。
反ユダヤ主義全開過ぎるシナリオです。
法の下でもキリスト教徒はユダヤ人を弾圧するんですね。
法の意味が失われてる劇場型裁判です。
だから裁判のシーンは最高です。
彼の壮絶なストーリーが展開します。
シェイクスピアの戯曲は面白すぎます。
今まで恥ずかしいことに知らなかったから漁ってみます。
まず表現力の素晴らしさ。
人間の内面が行動に現れていて、その人らしさを簡単に描いてます。
そしてその濃度が異常に濃い。
実力ありすぎです。
そしてシナリオ構成力。
物語としてもシンプルでありながら面白いです。
人物の視点を変えると、全てが生きています。
まぁ、全ての要素が力が違うといいましょうか。
作り物を作っているのにこんなに、ありそうで劇的な話をつくれるものなんですね。
シナリオライターでは、群を抜いた実力者です。
映画としては、こんな難しい作品を良く作っているといった印象でしょうか。
原作負け感をそんなに感じさせません。
いい仕事してます。
点数は75点。
映画というよりシェイクスピアに捧げる点数です。
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