このミスで鮮烈なデビューをし、その後も映画化、ドラマ化まで侵食しだした作品。
世の中の盛り上がり方がすごいんで手を出してみました。
はい、めっちゃ面白いです。
エンターテイメントの極みですね。
小説的というより、娯楽的です。
白鳥。
白鳥、白鳥。
この男が全てです。
強烈なキャラクターの中でもこの男は特に素晴らしい。
上巻には登場しないんで、最初のほうはまぁまぁだぁとか思ってました。
だけど、下巻が始まった途端、こいつのせいですごい怒涛の展開です。
上巻で田口が下地を作り、下巻で白鳥が暴れまくる。
この作りがうまいです。
また、医療技術や、現在の医療制度などにもかなり突っ込んでるんで、時代に合ったテーマなのも受けている原因だと思います。
トリック、犯人の動機なども悪くはないんで大丈夫。
インタビューメインでキャラの特性をうまく引き出したのが勝因ですね。
きれいな文章を書く人ではないけれど、グイグイ読ませる力強い文章が印象的です。
ささいなミスなど気にせず、臨場感で勝負できる力があります。
300万部売れる意味が分かりました。
確かに衝撃的です。
「このミステリーがすごい」ではなく、「このミステリーは面白い」というほうがしっくり来る作品。
とにかく上巻さえ読みきれば下巻が待ってます。
読みましょう。
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