パッチアダムスです。
大いに皮肉の意味を込めて美談です。
しかし、この映画自体はいい映画です。
みんな人間には差異があります。
世界の感じ方が違います。
その度合いが大きければ病院送りです。
つまり、世界の認識が違う人間のお話。
この映画は6割批判、4割肯定で見るべきだと思います。
なぜならこれは美談でしかないから。
悪役の人の意見の正当性を見出しましょう。
パッチのやってることは、正しいです。
しかし、医者のやることも正しいです。
ロマンと正義を混同するなと。
おまえの真実を客観的に見てみろと。
確かに患者との関係性は大事です。
心を繋げて一緒に笑いあうことも大事です。
ですが、医者はそれを避けてるのではなく手が回らないんです。
医師一人が見なければいけない患者の数は多く、その関係性を全てにまわすことは不可能。
誰かが死んでも、今現在危ない患者がいるならそこに手を回さなければいけないんです。
だからパッチは社会に中指立てたいだけです。
自分のことしか考えてません。
自分を見て欲しいんです。
世界が違って見えてしまう人間のコンプレックスなんです。
彼の主観では美談ですが、医者はみんな体験してます。
そんな彼の主観を表現できてるこの映画は素晴らしい。
しかし、多くの医者の中には彼のような存在も必要。
違う視点からのチェックも必要です。
しかし、その考え方が大勢を占めてしまっては何にもならない。
だから6対4で否定的に見たほうがいいということ。
映画の中身は良いです。
笑いを随所にまぶしてるけど、それが適量でいい演出の枠に収まっている。
本筋の骨格はきっちりと主張している。
出来のいい映画です。
点数は67点。
ロビンウィリアムスの演技には舌を巻きますね。
素晴らしい俳優だと思います。
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