僕は恩田陸作品をそんなに読んだことないけど、あの偽りめいたノスタルジーが好きではない。
そんな気持ちのままこの映画を見たわけだが、もう少し恩田陸に歩み寄ろうかと思う。
いい感じ。
遊びの多さと丁寧さ、この映画なかなかすごいぞ。
まるで読書をしているかのような摩訶不思議奇天烈脳内世界を映像として再現できるなんて。
根本的に不可能なはずなんだ。
しかし、この作品はその可能性を指し示してくれています。
なんだろう。
青春であるのだけれども、その目線は大人なんですよ。
つまりは時間軸のないノスタルジーか。
そうか、まさかこれの原作もそうなのか。
恩田の良さもそれなのか。
監督の長澤雅彦のほかの作品にも興味あり。
点数は67点。
若干、恩田嫌悪感のために点数が下がった。
それが無ければ名作に余裕です。
あぁ、いい経験した。
六番目の小夜子でも読もうかしら。
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