篠田節子さんの作品です。
この作品を一言でまとめると「虫って気持ち悪いよね」というもの。
なかなかグロテスクな表現が多く面白いと思った。
気持ち悪いですよね。
慣れないものです。
じゃあそれだけかというとそうではないっす。
生物テロ的な内容でしっかりSFしてます。
たかが虫、されど虫。
無視できない内容ですよね。
実際にこれで人類滅びるかもしれないし。
生物学を専攻しているボクから見ても嫌悪するような、知識不足は無いです。
深くはありませんが、基本的なところは抑えてあるから説得力がありますね。
名作ではないですけど、立派な良作。
面白いですよ。
しっかりと勝負するところは勝負できてる。
悪く言えば、世界観が狭すぎて、こぎれいにまとめすぎた感がある。
読んだ感じだと、もう少し広く作ったほうが良い印象です。
基本的なプロットとかが長編用に作ったとしか思えない。
駆け足ですしね。
虫よりも蟲という単語が似合います。
PR