アジャストメント。
2011年のSF恋愛サスペンス映画。
原作がフィリップ・K・ディックなので見たといったところ。
何の期待もしていませんし、その通りの結果だった。
操作された運命により偶然に出会ってしまった男女。
その運命操作ミスを是正しようとする組織。
出会いを無かったことにはできないので、立ち向かう主人公。
この構図っておかしい気がする。
自分の運命って何ですか?
いじられた運命だが、体験してしまって大切なものを得た。
だからそれが本当の俺の運命であり、違う運命なんてゆるさねぇ。
っていう理由で出会わなかった運命を否定することはできないのでは無いでしょうか。
無数の運命のベクトルの可能性はある程度等分されていて違う運命の中にも違う喜びや悲しみがある可能性はあくまで確率論なんじゃないか。
だから最近よく見る一つの運命を過大に崇拝し、それを取り戻すために本気出す話は善し悪しだと思う。
一度手にしたものを失いたくないっていう所有のエゴ以外の理由が思い浮かばない。
悪いって行ってるわけじゃ無いっすよ。
62点。
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