期待していただけに物足りないっす。
細田守監督と聞いて、時を書ける少女の実績があるからね。

なんとなくSFだし。
テーマ似通ってるし。
もっと面白くなると思ったんだけどなー。

何が気に入らないか。
テーマそのものです。
小さな家族単位の絆や愛がセカイと結びつく。
いや、わかるけどね。
ありだと思うけどね。
取り扱い方がイヤだった。
完全に自分たち無敵系の厨二病丸出し。
結局、平民層をターゲットにして擦り寄ってきたのに、ぜんぜん遠いよバカって感じ。
遠い世界の夢のお話。
大人はテンション下がる。

ゲームやるの面倒だったからアニメで済ませましたってのが本音。
舞台は８０年代。
すれ違い系優柔不断主人公によるスペクタクル。
女大好き、僕がんばってます、恋愛ドロドロです。
どうしようもないな。
君のぞかよって思った。

だけど、そんな成分もたまにはほしくなるからね。
いいと思う。
なかなかよかった。
平凡よりは少しだけ抜きん出た要素ある。

しかし、中盤戦がね、ハラハラ出来ない。
だれたなー。
それが無ければそれなりにもっと楽しめたと思うのに。

好き嫌い分かれるくせに惜しい作品。

ルパンはいい男。
素直な男。
まじめな男。
優しい男。

この作品を見てびびった。
確かによくよく考えればルパンはものすごくいいやつである。
しかし、ここまでダンディだと、ルパンと自分を比較して妙に自己嫌悪になるという、ある意味呪い仕様。
さりげなさも何もない、絶対的な気配り。
そしてほかのキャラはかなり空気。
もうどうしようもない。

そういった面では少しだけ異色かもしれないけど、シリーズの幅が広がった。
もうここまで王道なんだからわき道それないと大変ですからね。

かなり今更感満載です。
実は流行した当初見てたんですけどね。
１０話くらいで飽きてしまってやめてしまったんです。
理由は話がダラダラし過ぎだから。

しかし、今になって見てみたら面白い面白い。
ダラダラしてるのが最高。
自分に余裕が持てるようになったのかしら。

それにおまけ。
白石みのるまで含めて娯楽大作ですね。
なんかついついもう一話って感じでさくって見てしまいました。
中身スカスカだけど充実してたなぁ。

OVAだからかな、感じが違う。
それともTVシリーズの延長線上だから感じが違うのか。

でもルパンらしさは相変わらずで少しばかし古臭い印象を与えてくれるのは、このシリーズに関してはプラス。

ルパンの魅力について。
OP
BGM
キャラクター
ヘリ
ロマンス

こんなところだと思う。
しかし、今回新しい収穫が。
走り方である。
あのアングルはルパン独特で素晴らしい。
まだまだあるんじゃないか知らない魅力。
さすが個性的なシリーズである。