コトー第2期です。
今回は夢の楽園からの失墜がテーマ。
現実から遠く離れた楽園は、その楽園性を保持することはできない。
現実がどんどん楽園に浸食していき、多くの人間はピーターパン症候群からの脱却を果たさなければいけない。
その局面に立たされた人間は、どのように現実と迎合するのか、延いては正しい生き方ってなんぞやって話。
これはうまいですね。
前作がきれいなお話だった、それだけにそのどんでん返しが活きてきます。
うまいなぁ。
特にテーマは時任三郎。
こいつが最大の爆弾を持ってきた。
生活苦からの脱却、現実に負けてしまう自分、逃げ帰る、温かい楽園。
その中でどこが自分の歩む道なのかって問題は難しい。
ここで時任さんの選択は正しいかも知れないし、夢物語のようにも見える。
このような悩みを抱かせるすばらしいドラマ。
前作の骨格を最大限利用しつつ、実は裏切り続けている作品。
超名作。
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