80年代前半?
そうか、だから一人称がおれっちだったりするのか。
時代を、感じます。
しかし、時代に影響されないものがある。
若者たちの争い。
孤独な子供だった今までを捨て大人へと成長する。
その過程はいつの時代も複雑。
大人になってしまえばまったく大したものには感じないかもしれない。
しかし、誰しも通る大事な道。
そこを描くという点ではこの作品は優れている。
生々しい。
いろいろな年のいろいろな大人や子供、それぞれの葛藤の描写がいい。
最終的な答えが出ない感じもまたいい。
ドラマチック部分をリアリティ豊かに表現していてドラマとしての脚色が薄い。
そこ個性。
全編サザンの名曲で埋め尽くされている。
中井貴一をはじめ今や大御所の俳優たちが若者だった時代。
色あせないものと、色あせないと信じていたのに色あせてしまうものがここにあった。
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